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業績情報でよく見る「コンセンサス」とは?合意?予想?

日本株
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こんにちは。Dsuke@セミリタイア中です。

投資判断をするために、企業の業績をチェックすることは投資家であれば必須ですよね。そんな時によく見る「コンセンサス」という言葉。ちゃんと理解していなかったので調べてみました。

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コンセンサスとは

ビジネスの現場では、「コンセンサス」は「合意」「意見の一致」というような意味で使われます。

 

使用例としては、

この事業計画書は、事業部内できちんとコンセンサスがとれているのか!?

お客様とのコンセンサスがとれていない状況で作業を進めるとは何事か!?

といった感じです。(なぜか上司に怒られている場面ばかり浮かんできました)

 

しかし、企業の業績で使われる「コンセンサス」は、それとは少し違って、アナリスト達による業績予想の平均のことを、一般的に「コンセンサス」と言います。

コンセンサスの見方

実際の銘柄のコンセンサス予想を見てみましょう。以下は[7581]サイゼリアの直近進捗状況(経常利益)です。(引用:楽天証券)

サイゼリアの直近進捗状況

緑色のがコンセンサス予想(アナリスト達による業績予想の平均)です。
青色のが最新会社予想です。
橙色のが当初会社予想です。


赤色のグラフが今期会社実績ですね。現在、2018/3Qまで会社実績が出ていることになります。ここからわかることとして、

  • コンセンサスは当初会社予想よりも下回っている(アナリスト達の評価は会社予想よりも低い)
  • コンセンサスや最新会社予想よりも実績が下回っている(進捗率が悪い)
  • 当初会社予想よりも最新会社予想が下回っている(当初目標未達の見込みで下方修正)

などが挙げられます。これだけ見ると、マイナスイメージばかりですね。投資家心理としては「売り」の方向に向いてしまいます。

サイゼリアの株価推移

サイゼリヤ<7581>が7月10日に発表した2018年8月期第3四半期(累計)の経常損益は6,651百万円であった。また同日発表された業績予想によると通期の経常損益は前回予想を据え置き、16.7%減益の9,900百万円を予想、IFISコンセンサスを1.4%下回る水準となっている。

実際に、会社実績がコンセンサスを下回ったことで、サイゼリアの株価は下降トレンドとなっています。

2018年当初は3,000円台後半だった株価は、業績が発表される度に大幅安となり、一時2000円近くまで株価が下がりました。2018/07には年初来安値を更新しました。

今期通年の経常利益予想は、会社予想よりも下回っています。

増収減益を予想。今期経常利益に関する現在のアナリスト予想の平均値は19.4%減益の9,575百万円で、会社予想9,900百万円に対し弱気の予想となっています。最近の予想の推移を見ると、この1週間の変化はなく、3ヶ月間では4.6%下降しています。

 

余談ですが、最近サイゼリアの株主優待が変更されました。かねてより要望があった食事券がもらえるようになったようです。これを好機に株価も上昇していってほしいですね。

サイゼリヤ(7581)、株主優待の内容を変更! 従来は保有株数に応じて2000~2万円の食材がもらえたが、500株未満は食事券、500株以上も食材+食事券に!
サイゼリヤ(7581)が、2018年8月期の株主優待の内容を、2018年7月25日に発表した。サイゼリヤの株主優待は、毎年8月末時点の株主を対象に実施されており、内容は「100株以上の株主を対象に、保有株数に応じてパスタやオリーブオイル、ワイン、チョコレートなどのイタリアの食料品を贈呈」というものだった。2018年8月

鵜呑みにはしないように

このように、コンセンサス予想と会社実績との差異は投資家心理に大きく影響します。当たり前の話かもしれませんが、コンセンサス予想を立てているのはアナリストであり、ただの人間です。予想が外れることもあれば、的中することもあります。

鵜呑みにするのはよくないですが、投資判断の一材料としては重要な情報です。活用したいですね。

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