こんにちは。Dsuke@セミリタイア中です。
昨年セミリタイア生活に突入しまして、現在無職のわたくし。
初めての確定申告(還付申告)をやってみましたので、手順をここに記しておこうと思います。
セミリタイアを目指している方で、「確定申告なんてやったことないし、自信がないし不安・・・」なんて思っている人や、わたしと同じく昨年退職して確定申告について調べまわっているあなたにお届けします。
たとえ無職でも、収入がなくても確定申告しないと、税金が無駄に高くなったり税金が返ってくるチャンスをみすみす逃すことになります!きちんと申告しましょう。
確定申告の前に
では、実際に確定申告を行う前の事前情報です。
この記事はこんな人に役立つかも
- 昨年(2018年)途中で退職
- 再就職せず、年末調整は未実施
- 所得は会社員時代の給与のみ
- 開業届は出していない
- 2018年にふるさと納税を実施
- 日本以外の株式を所有し配当金を得ている
- 国民年金は全額免除となり、退職後は納めていない
- 社会保険は国民健康保険に切り替え、退職後は自分で納めている
- e-taxではなく印刷して書面を提出
用意するもの
- 源泉徴収票
(勤めていた会社から送られてくる) - 年間取引報告書
(証券会社から原本を取り寄せる) - 寄附金受領証明書
(ふるさと納税した自治体から送られてくる) - 国民健康保険料支払証明書
(住民票のある自治体から送られてくる) - マイナンバーカード、
もしくは通知カードと本人確認書類 - 印鑑
なお、わたしは国民年金保険料が全額免除のため、以下の書類は不要でしたが、納めている場合は必要になります。
- 社会保険料控除証明書(年金事務所から送られてくる)
提出するもの
- 確定申告書
- 源泉徴収票(原本)
- 年間取引報告書(原本)
- 寄附金受領証明書(原本)
- マイナンバーカード、
もしくは通知カードと本人確認書類の写し
上記のものをすべて一緒に税務署に提出すればOKです。
国民年金を納めている方は、社会保険料控除証明書の原本も添付書類として提出が必要になります。
国民健康保険料支払証明書は、金額の確認だけに使うので提出は不要です。
では、実際に確定申告書の作成手順について見ていきましょう。
国税庁のホームページから確定申告書を作成
国税庁のホームページから確定申告書が無料で作成できます。MFクラウドなどの確定申告ソフトもありますが、還付申告であれば国税庁の確定申告作成コーナーで十分です。
まずは確定申告書作成コーナーへ
まずは、国税庁のホームページへアクセスし、「確定申告書等作成コーナー」を選択します。
「作成開始」を選択。
今回は書面で提出するので、「印刷して書面提出する」を選択。
確認事項が表示されるので、よく読み「利用規約に同意して次へ」を選択。
申告書等の作成欄で「所得税」を選択。
入力方法を選択します。通常のサラリーマンなど、給与・年金を受け取っている方は一番左の青ボタン。個人事業主など事業所得がある方は中央の赤ボタンです。
わたしのようにセミリタイアして無職になった方は、とりあえず一番右の緑ボタンを選択します。
確定申告書作成の流れが表示されますので、確認して「次へ」を選択。
事前確認項目を回答
ここからが、実際の入力項目になるので、当てはまる項目をチェックしていきます。
生年月日を入力して、「収入は、給与のみである」にチェックを入れます。その他の質問は該当しなければ「いいえ」で問題ありません。
年末調整はされていないので、「いいえ」にチェック。
所得控除について。会社員時代に納めた社会保険料や、退職後に自分で納めた国民健康保険料があるので「社会保険料控除」にチェックを入れます。それから、ふるさと納税も実施したので、「寄附金控除」もチェック。
その他の税額控除について。米国株式からの配当金収入があるので、「外国税額控除」にチェックを入れます。
事前確認項目は以上で終了です。あとは、収入(所得)と控除額について、それぞれ個別に数字を入力していきます。
申告書作成の流れにそって、上から順番に入力していきましょう。
- 給与所得
- 社会保険料控除
- 寄附金控除
- 外国税額控除
給与所得額の入力
まずは、①給与所得額の入力です。
給与所得の入力は簡単です。お持ちの源泉徴収票に書かれている金額を、該当する欄に入力していくだけです。
例えば、①支払金額の欄は、源泉徴収票の赤枠の部分に記載されている金額をそのまま入力すればOKです。
同様に、社会保険料等の金額も入力していきます。
住宅借入金の控除額、こちらも同様。該当しない場合は「いずれも記載がない」にチェックを入れます。
その他の保険料等の金額。こちらも同様に、源泉徴収票のとおりに入力すればOKです。
入力内容の確認画面が表示されますので、金額を確認し、「次へ」を選択。これで給与所得の入力は終了です。
社会保険料控除額の入力
続いて、②社会保険料控除額の入力に移ります。
②を選択すると、①給与所得で入力した源泉徴収済みの社会保険料が1行目に記載されています。
2行目に、自分で納めた分の国民健康保険料を追加します。
支払い保険料の合計金額が増えたことを確認し、「入力終了」を選択。これで社会保険料控除額の入力は終了です。
寄附金控除の入力
続いて、③寄付金控除額の入力です。
まずは「入力する」を選択。
寄附年月日や自治体名、寄附した金額を入力する画面が表示されますので、寄附金受領証明書のとおりに入力していきます。

「都道府県」と「市町村」を選択すると自動的に住所等が入力されるので楽です。
複数の自治体に寄附した場合は、「別の寄附先を入力」を選択します。同様の画面が表示されますので、寄附した自治体分すべて入力します。すべての入力が完了したら、「入力完了」を選択します。
確認画面が表示されるので、入力した情報が正しいか確認し、「次へ進む」を選択。
最終的な寄附金控除額が表示されるので、問題なければ「OK」を選択。これで寄附金控除は終了です。
外国税額控除額の入力
さて、最後は④外国税額控除額の入力です。
わたしは米国株式から配当金を受け取っているのですが、源泉徴収有りの特定口座なので、日本の所得税+住民税とともに、外国所得税があらかじめ源泉徴収されています。
以下はマネックス証券の年間取引報告書なのですが、配当金は合計で3万円程度、外国所得税は2,500円近く源泉徴収されていますね。
配当金にかかる税率は、日本の所得税と住民税が合わせて20.315%(所得税および復興特別所得税15.315%、住民税5%)。さらに、加えて外国所得税が10%かかってきます。
この二重課税分を確定申告することで、外国所得税から、いくらか取り戻すことができます。
「1.本年中に納付する外国所得税額」の入力画面では、証券会社から取り寄せた年間取引報告書の情報を使用して、以下のように入力します。
源泉・申告:源泉
所得の種類:配当
所得の計算期間:平成30/1/1~平成30/12/31
税種目:源泉所得税
納付確定日・納付日:平成30/12/31
相手国での課税標準:年間取引報告書記載の「配当等の額」を入力
左に係る外国所得税額:年間取引報告書記載の「外国所得税の額」を入力
「2.調整国外所得の計算」にも、年間取引報告書記載の「配当等の額」を入力しておきます。
「3.外国所得税額の繰り越し控除余裕額又は繰越控除限度額の計算」は、自宅の住所が政令指定都市に該当するか否かをチェックし、控除余裕額があれば入力しておきます。確定申告1年目の場合は入力不要です。「入力終了」を選択します
これで①~④までの入力が完了しました。「入力終了」を選択して終了します。
おまけ:マネックス証券での年間取引報告書の取り寄せ方法
さて、ちょっと脇道にそれますが、マネックス証券での年間取引報告書の取り寄せ方法についても紹介しておきます。わたしと同じく、マネックス証券で外国株口座を開設している方はご参考までに。
基本的に、確定申告の時期になれば、証券会社のホームページに「年間取引報告書の郵送について」といったようなお知らせが届きます。こちらを選択。
「帳票・郵送請求」というボタンを選択。
特定口座年間取引報告書請求の「再発行申し込み」を選択。
申込内容を確認し、「実行する」を選択。
「申込を受け付けました」と表示されれば完了です。
後は、自宅の住所に郵送で年間取引報告書が届きますので、確定申告書の添付資料として原本を貼り付ければOKです。
確定申告書の確認
さて、ここまでの手順を実行すれば、確定申告書の様式で所得・控除・還付金額等が表示されます。間違いがないか内容をよく確認し、「入力終了」を選択します。
住民税等入力画面に遷移しますが、該当しなければ「入力終了」でOKです。
あとは、還付金額の合計額が表示されるので、確認の上、銀行口座・氏名住所等の個人情報・マイナンバー情報を入力すれば完了です。
最後に、「申請書等作成終了」を選択すれば、確定申告書の印刷画面に遷移します。提出用、控え用、すべてPDFでダウンロードしておきましょう。
確定申告書の提出
提出用の確定申告書をPDFで出力し、近くのコンビニ等で印刷(白黒でOK)。日付を記載して印鑑を押印。添付書類を貼り付けて所轄の税務署へ郵送すれば確定申告は完了です。

お疲れ様でした。
結構、手順は多いですが、内容としては単純な数字の記載なので、情報さえ揃っていればすんなり終わりました。
開業届を出して個人事業主として確定申告する場合は、帳簿を付けたり経費を計上したり、もっと複雑な手順が必要になります。
今後どうなるかわかりませんが、税金についての勉強は必要不可欠ですね。今まで確定申告は苦手意識がありましたが、やってみると色々わかって楽しかったです。
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